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マイクロソフトからAR技術者が大量流出、人材争奪戦が過熱

 

米マイクロソフトの拡張現実(AR)チームからここ1年で100人ほどの人材が流出し、その多くが米メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)に移籍した。元マイクロソフト社員の話や、ビジネス向け交流サイトのプロフィール情報で明らかになった。メタバース構築に必要なスキルを持つ人材の争奪戦が過熱している。

 業界各社は、マイクロソフトのARヘッドセット「ホロレンズ」の開発経験者を引き抜こうとしており、時には2倍の年俸を提示することもあると元マイクロソフト社員は話す。同社のARチームには現在、約1500人が在籍しているという。

 ビジネス向け交流サイト、リンクトインに載せられたプロフィールによると、ここ1年でマイクロソフトを去った元「ホロレンズ」チームのメンバーは70人以上に上る。このうち40人余りがメタに移った。

 マイクロソフトの広報担当者は、同社は長年にわたりメタバース技術に関するイノベーションの最前線に立っており、「没入感を高めたさまざまな最新ハードウエアを手頃な価格で進化させていく」と述べた。

 同社は「ホロレンズ」チームについては具体的に言及せず、従業員の自然減は多くのチームが恒常的に直面する課題であり、従業員の維持と必要に応じた新規採用に努めていると述べた。

 メタは人材獲得活動に関するコメントを控えた。

 テク大手がライバル社や小規模な他社から人材を引き抜くのは、今に始まったことではない。目を引くのは、メタのような大手が急成長しようとする際の規模とスピードだ。メタの人材獲得熱のあおりを受けているのは、マイクロソフトだけではない。アップルもメタに人員を奪われている。

マイクロソフトやメタ、アップルなどのテク大手は、台頭しつつあるデジタル世界の基盤となり得るARや仮想現実(VR)のハードウエアおよびソフトウエアの構築に多額の資金を投じている。

 マイクロソフトはAR分野の先駆けで、5年以上前に発表されたホロレンズは現在、世界最先端のヘッドセットの一つに挙げられる。用途は主にビジネス向けだが、軽量化した廉価版を消費者向けに開発中だ。ただ、市場に出るのは数年先になる可能性が高いと元マイクロソフト社員は話す。

 メタはARメガネの開発にも取り組んでおり、そのための人材も増やす狙いだと元マイクロソフト社員は明らかにした。同社は昨年9月、「レイバン」ブランドを展開する欧州眼鏡大手エシロールルックスオティカと共同開発したスマートグラスを発売。写真や短い動画を撮影する機能などが搭載されている。

 マイクロソフトはこれまでのところAR分野で他社に先行しているため、同社の社員は引き抜きの対象としてとりわけ魅力的だとアナリストは指摘している。

テク大手の人材争奪戦は今年も続きそうだ。

以上、Wall Street Journalより要約・引用しました。
https://www.wsj.com/articles/microsoft-hit-by-defections-as-tech-giants-battle-for-talent-to-build-the-metaverse-11641819601?mod=Searchresults_pos1&page=1

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