有名ブランドのロゴ、7つの誕生物語

2019/04/05

ブランドを象徴するロゴの誕生には様々なストーリーがある。以下、有名ブランド7社のロゴの誕生ストーリーを紹介する。

Jessica Da　ラコステ

　1923年、テニスコーチのアラン・ムール氏はルネ・ラコステ選手に対し、試合に勝利したらワニ革のスーツケースをプレゼントすると約束した。ラコステ選手はその試合に負け、スーツケースをもらえなかった。しかし、その話を聞いた米国人記者がラコステ選手に「ワニ」というあだ名を付けた。ラコステの代表的商品であるポロシャツに付いている有名なロゴの由来はこのあだ名なのだ。

バーバリー

　1901年、バーバリーは新しいロゴのデザインコンペを開催した。勝利したのは中世の甲冑（かっちゅう）を着用して馬にまたがる騎士の図案だった。これは独自開発の防水布地ギャバジンを通じて英国人を悪天候から守りたいという同社の願いを反映したものだった。

ブルックス・ブラザーズ

　1430年、ブルゴーニュ公爵フィリップ3世は自分の結婚を祝うためにゴールデンフリース騎士団を創設した。その騎士団のシンボルがリボンで吊り下げられた羊だった。その紋章は騎士団の名声によって高級品を意味するようになり、欧州の商人にも使われるようになった。ブルックス・ブラザーズがこの紋章を店のドアに描いたのは1850年だった。

ランバン

　帽子職人だったジャンヌ・ランバン氏がファッションデザインの世界に進出したのは、娘が生まれてからだった。ランバン氏は1923年にファッションブランドと娘の誕生を記念するアールデコ調のロゴ作成を依頼した。そのロゴにはガウンと帽子を着用した同氏と娘が手に手を取って舞踏会で踊る様子が描かれている。

ロエベ

　このスペインのブランドは英国人デザイナー、ジョナサン・アンダーソン氏がクリエイティブディレクターに就任した後の2014年、気鋭のデザインユニット、エムエムパリスが手掛けたロゴを採用した。向きが異なる4つの「L」を組み合わせたデザインは、スペイン人画家ヴィチェンテ・ビーラ氏が1970年に家畜用焼き印を真似て作成したロゴをアップデートしたものである。

ナイキ

　大学で会計学を教えていたナイキの共同創業者フィル・ナイト氏は講師生活最後の週、デザイン専攻学生だったキャロライン・デビッドソンさんと出会った。立ち上げて間もないスニーカーメーカーにはアーティストが必要かもしれないと考えた同氏は彼女に電話番号を聞いた。その2年後の1971年、同氏はデービッドソンさんに動きが伝わるロゴのデザイン作成を35ドルで依頼。そこで生まれたのが今やあちこちで目にする「スウッシュ」と呼ばれるロゴだ。

パタゴニア

　1968年、イボン・シュイナード氏はカリフォルニア州からパタゴニアまでの6カ月に及ぶトレッキングの旅に出た。氷に覆われた山々を嵐に見舞われながら踏破する旅だった。この旅にインスピレーションを受けた同氏は起ち上げたばかりのアパレルラインにパタゴニアの名前を冠した。ロゴには紫がかった空とフィッツロイ山の稜線が描かれている。

以上、Wall Street Journalより要約・引用しました。https://www.wsj.com/articles/the-surprising-stories-behind-8-famous-fashion-logos-11553785697?mod=searchresults&page=1&pos=1