ウーバー、中東の同業カリームを3400億円で買収
米配車サービス大手ウーバー・テクノロジーズは3月26日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置く同業カリーム・ネットワークを31億ドル(約3400億円)で買収すると明らかにした。数カ月以内にもウーバーの新規株式公開(IPO)が見込まれているが、配車サービス業界の熾烈(しれつ)な競争がまた一つ、終わりを迎えることになる。
ウーバーはカリーム買収により市場シェアを巡る激しい争いから手を引き、人口4億人を擁する中東地域でプレゼンスを大きく拡大させることができる。同地域では日常生活でスマートフォンのアプリを使う若者やIT(情報技術)に精通した人たちが増えている。カリームは中東地域の約15カ国84都市で事業を展開。
ウーバーにとって過去最大となるカリーム買収は、同社の事業戦略が変わったことを示している。同社は近年、複数の市場から撤退し、中国やロシア、東南アジアでも激しい競争にさらされている。配車アプリ市場の競争は激しい。競合を買収することによって市場シェア増大と競争緩和の両方を達成する動きは今後も発生すると思われる。
買収額31億ドルのうち、14億ドルは現金、残りの17億ドルは転換社債で賄う。転換価格は1株当たり55ドル。ウーバーが昨年9月に資金調達した際の企業価値の評価額(1株当たり49ドル)を12%上回る。両社の発表文によると、中東地域を拠点に置くIT企業の買収額としては過去最高という。
以上、Wall Street Journalより要約・引用しました。
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