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社員のやる気を高めるには、昇給金額よりも昇給回数?

 

社員の昇給に関する興味深い実験がドイツで行われました。

 

russia-95311_960_720昇給でいかに社員のやる気が高まるかについて、質(金額)より量(回数)が勝ることが、ドイツ・ケルン大学の研究により導かれました。実験調査は大学の図書館職員を対象として行われ、ある金額の昇給を年に一度受けるよりも、半額の昇給を年二回受ける方が、長期的に見て職員の成績が良いことが判明したそうです。

 

報酬構造について研究をしているケルン大学のダーク・スリウカ経済学教授は、「昇給を受けるという事実で労働者のモチベーションは上がる。しかし労働者の大半にとって、昇給の効果は比較的短期的なものだ」と話します。社員はすぐに昇給後の金額に慣れてしまうため、昇給の額はそれほど問題ではなく、従って昇給を分割することで、1年間の昇給の合計金額が同じでも、昇給をありがたく思う回数が増え、社員のモチベーション効果が高くなるそうです。

 

実験は、大学図書館社員を昇給を年に1回受けるグループと、同額昇給を年二回に分けて受けるグループに分けて行われました。1日6時間労働で、前半3時間は全てのグループで労働効率に違いはなく、後半3時間に昇給回数が多いグループの方の生産性が高くなったということです。

 

image32ただ実際のところ、どうなのでしょう。成果報酬とは直接結びつかない事務職には上記結果は当てはまるかもしれません。しかし、企業の最前線で売り上げに直接貢献している企業戦士たちにとっては、やはり報酬の質(金額)が重要であることには変わりないように思われます。

 

 

 

以上、Wall Street Journalより要約・引用しました。

 

http://www.wsj.com/articles/to-motivate-workers-more-spread-out-pay-raises-1456110350

 

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