新しい仕事が要求するものを考える「ドラッカーに学ぶ、成果を上げるための価値観~私の人生を変えた7つの経験」
「新しい任務で成功する上で必要なことは、卓越した知識や卓越した才能ではない。それは、新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において重要な事に集中することである。」(P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳、ダイヤモンド社、2000年、105頁)
10月になり、企業では来春入社予定の内定式が行われる季節だ。
今年度の4月に入社した新入社員は「ほどほど志向」と言われている(日本生産性本部)。働くことへの意識も「人並みに働ければ十分」と答えた新入社員が54%となり、1969年の調査開始以来最高となった。
「収入が悪くてもやりがいのある仕事をしたい」は10年で9ポイント低下している。
今の若者には納得感を持たせれば意欲が出ると言われている。そのためには、自立を促し彼らの成長意欲を刺激していく必要がある。教育環境がより豊かになるという変化に伴って、スマートフォンを活用したり、ミュージカルから対応力を培うなど、研修にも変革が求められている。
ドラッカーの言う「集中すること」は、重要なことが見極められることが前提となっている。相手のやり方、ノウハウknow-how、ノウフウknow-who、をベースに考えるとより懐に入っていきやすくなる。
一方で、慣習にとらわれ過ぎず、違和感を大事にしていると、新しい視点や新鮮な目を損なうことなく、求められることに近づける。
新しい仕事にリスクテイクは付き物で、挑戦することは失敗を恐れずにむしろリスクを取りに行く覚悟でありたい。
教育環境を整え、効果的な研修を行い、成長意欲を高めることができれば、企業の戦力となっていく。教育する側も受ける側も重要なことを見極め、集中していく時だ。
さて、来春、新入社員にはどんなイメージがつくだろうか。
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[文責:株式会社コトラ 内田朋子]
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