組織や企業の成長~価値観と多様性、そこにリーダーが語る魅力的な経営プランがあれば人は惹かれます~
価値観と多様性、そこにリーダーが語る魅力的な経営プランがあれば人は惹かれます
ドラッカーに学ぶ、成果を上げるための価値観~働くことの意味が変わった
「個々の専門知識はそれだけでは何も生まない。他の専門知識と結合して、始めて生産的な存在となる。」(P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳、ダイヤモンド社、2000年、31頁)
ある日本人女優が海外の国際映画祭でのインタヴューで「価値観の違ういろいろな人と仕事をしたらもっと自分を変えられるし、質を高められる」とコメントしていました。
映画の最後に流れるエンドロールを思い出してみてください。監督、プロデューサー、俳優、カメラマン、音楽担当、大道具など、ひとつの映画作品に携わるスタッフの数に驚いたことはないでしょうか?
ここでは、映画製作という全スタッフの共通目的がまず存在します。そこに、国籍やキャリアの違う人たちが様々な専門知識や専門的な技術を持って集い、それぞれの役割をひとつの目標に向けて果たしていくのです。
価値観という言葉は英語では、複数形となって「values」と表すことからもわかるように、ひとつの価値だけで新しいことは生まれないのです。専門的な知識や技術の異なる仲間が集うことが多様性のスタートであり、同じ価値観からは生まれ得ない新しい価値を生み出せるのです。ここでは、専門知識を持つ者は人種や性別を問われることはなく、価値を生み出すことによって認められるのです。まさに多様性(ダイバーシティ)のあるべき姿ではないでしょうか。
複数の価値観や多様性があっても、重なりあうる方向性や目標、経営理念がないと組織やプロジェクトはまとまりがなく、成功を収めることは難しいでしょう。そして、その重なりがより大きい方が組織は動きやすく、プロジェクトは円滑に効率よく進展してきます。結果として、企業や組織の成長、利益、効率のアップにつながっていくのです。
重なりの部分である経営プランがない組織からは人が離れていきます。リーダーとなる人はしっかりとプランを持ち、その経営プランを表現し伝えていくことも使命です。短すぎる計画や目の前のことにばかり囚われていると成長はできず、単なる日常の繰り返しとなるからです。
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[文責:株式会社コトラ 内田朋子]
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