目の前の仕事に囚われず、夢を持って働こう~組織で働く者には使命がある
ドラッカーに学ぶ、成果を上げるための価値観~働くことの意味が変わった~
ドラッカーの書籍の中に以下のような文章があります。
「企業、大学、病院、ボーイスカウトのいずれを問わず、組織に働く者は、優れた仕事を行うために、自らの組織の使命が社会において重要な使命であり、他のあらゆるものの基盤であるとの信念を持たなければならない。」(P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳、ダイヤモンド社、2000年、46頁)
そこで、有能なビジネスパーソンのあなたに質問です。あなたが「働くこと」の目的とは何でしょうか?
今日は、その意味を考えてみましょう。
あなたの答えは、自らの私腹を肥やすために働くのか、あるいは、組織の成長に貢献するために働くのか、どちらになるでしょうか。
社会貢献よりも「いかにして儲けるか」を優先する人や企業もあるでしょう。
反対に、周囲の信頼を得ることに重きを置き、組織を成長させて社会貢献することを最善と考えることもできるでしょう。
ここに一つの事例があります。
郊外の町に住むある少年は、ラグビー選手になることを夢見てチームでの練習に励んでいた。その後、国立大学でスポーツ教育学を学び、ラグビーやスポーツに携わり続けようと考える。地元の町で、地域の人達に無料の体操教室を開くことからスタートし、利潤目的ではなく地域に根差した活動を積み重ね、信頼を得ていく。地域のコミュニティを大切にして、活動を続け、その利益を地域に還元することは絶大な信頼へとつながる。その結果、生涯スポーツのNPO発足に至り、成長組織として資金を増やし、活動を広げていく。ヒトのつながりを大切にした結果、組織を成長させるだけでなく、再びラグビーに携わるという夢を叶えることができたのだ。夢を叶えたことに満足するのではなく、チームのレベルアップを常に図り、ラグビー以外のスポーツにも参入し、事業を拡大し続けている。
上記は、利益の追求にとどまらずその利益をどのように社会に還元していくのかを組織の指名を考えた一例です。
主語は、企業や組織であろうと個人であろうと同じことであり、その目的意識にこそ価値観が表れてくるのです。
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[文責:株式会社コトラ 内田朋子]
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