ハイパフォーマンスを発揮し組織に高く貢献する人材が、 組織の変化を阻む!~安定期と変革期の価値観~
現在のハイパフォーマーに潜む落し穴
会社組織において、ハイパフォーマーの存在は大切です。ハイパフォーマーには、2つのタイプがあります。キャリアマネジメントの言葉では、「Star」 と 「Solid Citizen」 です。Star は現在そして将来においても組織をリードすると目される社員です。Solid Citizen (堅実な企業市民)は、今は高業績だが将来的なポテンシャルは低めという社員です。
そして、Solid Citizenにはビジネス環境が大きく変化する時、思わぬ落し穴があります。それは、変化に対処できずに、変化を忌避する反応です。
それは何故か? Solid Citizenは、安定環境下におけるハイパフォーマーです。安定は、行動や思考、そして仕事に対する価値観を固定化しがちです。新たな状況や変化への対応には、次の3つの価値観が求められるとコトラは考えます。【先見行動】、【柔軟対応】そして【概念化思考】です。安定下ではこれらの価値観を重視する必要がありません。ところが、変革期には不可欠な価値観であり、これらの価値観の引出しもある社員が Star であり、そういう引出しを持たないのが Solid Citizen なのです。
では、変革期に重要な価値観について説明しましょう。
第一が【先見行動】です。KOTORA25(コトラ25)では、実際に効果を高める意識と行動を実効の価値観として定義しています。【先見行動】は、自分自身で仕事を進めるときの実効の価値観のひとつです。物事を主体的に進めようという意識、手立てや対策を必要に応じて準備して機敏に行動すること、それが【先見行動】です。
第二が【柔軟対応】、これも実効の価値観です。一度決めたやり方をこだわりなく捨てたり、別の方法を考えたりすることです。どちらの価値観も、安定時には足許がお留守だとか朝令暮改とか揶揄されるとしても、変革期には不可欠な価値観なのです。
最後に【概念化思考】です。KOTORA25(コトラ25)で、仕事を進める際のアプローチに係る思考の価値観のひとつです。具体性や体系性よりも、あらたなコンセプトを生み出したいという意欲が強い価値観です。正解を誰も知らず、成功事例すらない変革期には、全体像とキーポイントを把握することこそが重要なのです。
【先見行動】、【柔軟対応】、【概念化思考】、この3つの価値観について安定した今の職場で考えてみたことがありますか? 自分が気付いていない価値観を意識することで、ハイパフォーマーとして輝き続けることができます。自分の価値観を見つめ直し、新たなチャレンジをしてみましょう。
あなたの仕事の価値観をKOTORA25(コトラ25)で再発見してみましょう! www.kotora.jp/kotora25/
[文責:株式会社コトラ マネージャー 清水慶伸]
おすすめ記事
- 1
-
独立社外取締役(コーポレートガバナンス・コード)について
コーポレートガバナンス・コード 2014年6月にとりまとめられた「『日本再興戦略 ...
- 2
-
独立社外取締役(コーポレートガバナンス・コード)の独立性基準について
独立社外取締役(コーポレートガバナンス・コード)の独立性基準 2014年6月にと ...
- 3
-
これまでの社外取締役/社外監査役の属性・兼任等の状況と、今後の 独立社外取締役(東証ベース)の選任についての調査・考察
株式会社コトラによる社外役員実態報告について 人材ソリューションカンパニーの株式 ...
- 4
-
職場の同僚と理解し合えないのは性格の不一致~人間関係に現れる価値観のちがい 組織理解vs他者理解~
職場の人間関係におけるアプローチについて、価値観の多様性から考えてみます。 相 ...
- 5
-
バブル体験の有無が価値観の差~70年代生まれと80年代生まれの価値観にみる世代ギャップ~
上司が、部下に的確に仕事をしてもらうために知っておくべきこと 「今の若いものは、 ...