バリアントと武田、胃腸薬部門巡る交渉決裂

2016/11/30 Wall Street Journalより

カナダの製薬会社バリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルは胃腸薬部門サリックス・ファーマシューティカルズを約100億ドル（1兆1400億円）で売却する方向で武田薬品工業と交渉していたが、双方は価格面などで折り合うことができず、交渉は決裂した。複数の関係者が明らかにした。

関係者によると、まだ交渉再開の余地はあるが、バリアントはサリックスを売却するより立て直すことに照準を合わせつつある。

バリアントは会計処理関連のスキャンダルや、主要役員の退任により、今年に入って80％も株価が下落している。バリアントの虎の子である胃腸薬部門和リックスの売却は、バリアントの財務を立て直すには非常にいい案件であると見られていたため、今回の破断はバリアントと市場に再度混乱をもたらすことになる。

バリアントは現在、サリックスの主力商品である下痢止め薬「キシファクサン」の販売力の強化に動いている。バリアントは11月29日付のプレスリリースで、この事業拡充に着手したと発表した。

http://www.wsj.com/articles/valeants-discussions-to-sell-salix-to-takeda-have-broken-down-1480518712

Valeant’s Discussions to Sell Salix to Takeda Have Broken Down www.wsj.com Valeant’s talks to sell a stomach-drug business to Japan’s Takeda Pharmaceutical for roughly $10 billion have broken down amid last-minute disagreements over price and other matters.