生活習慣を変えるのはメタボのためだけですか?~“ゆでガエルに学ぶ”~
生活習慣を変えるのはメタボのためだけですか?
“ゆでガエルに学ぶ”
茹でガエルを例にしたたとえ話を聞いた方は多いと思います。内容は、蛙を熱い湯鍋に投げ入れると跳ねて飛び出そうとする一方で、低温の鍋に入れると心地よくて飛び出なくて、温度を徐々に上げると気がついた時には茹であがってしまっているという話です。
何を言わんとしているかもうお分かりですね。心地いい状態が続くと温度の変化をあまり意識しなくて、警戒心なく現状に甘えてしまいます。そして熱いと感じた時は既に遅くて、取り返しがつきません。
本題に戻りますが、昨今よく「生活習慣病」ということを耳にします。
日々おいしいものを食べて体重を気にせず心地よい生活を続けると、体重が増えて栄養も偏り、やがて病気になります。心地よい体験の例として、脳神経に優しい甘いケーキは一度食べるとまた食べたくなり、気がつくと血糖値が基準値を超えてしまいます。
このような生活習慣病は、実は物理的な現象だけでなく精神的にも起きています。昨日までの生活を今日も続けることで緊張感は薄れて気楽に過ごせます。しかし一方で活性化されない思考状態を定着させます。細胞は活性化しないと脳の生活習慣病が始まります。脳細胞は活性化すればするほど蘇生し続けて成長を続けます。
脳細胞はどうすれば活性化すると思いますか。
脳細胞の栄養素は酸素です。脳は酸素で活性化されます。
あるグループで調査したところ、人の脳の重さは平均1,350gで、男性の平均体重を68kgとすると約2%に相当します。一方で、脳は人が吸引する酸素の20%を消化するそうです。その酸素を取り込むのに効果的なのが有酸素運動です。ジョギングやウオーキングなど身近なエクササイズもいいですし、胸式呼吸ではなく腹式呼吸にするだけでも酸素の摂取量は大きく違ってきます。腹式呼吸は、息を吸い込む時に腹を膨らませ、また息を吐く時に腹をへこませるだけで可能になります。
このような有酸素運動を新たに生活習慣に取り入れることが発想力向上に繋がります。
“生活習慣を変える“、いいかえれば日常生活に少し変化を与えて改善することで、メタボ脱却だけでなく発想力強化につながり、やがて仕事にも大きな成果をもたらすことでしょう。茹でガエルになる前に、これを読み終わったらまず意識して一分間でも腹式呼吸を実践してみてください。
[ 文責:株式会社コトラ アフターフォローカウンセラー 土井隆司 ]
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