「自らの強みがなにか」、「それらの強みをいかにしてさらに強化するか」誰でも、自らの強みについてはよくわかっていると思っている。だが、たいていは間違っている。
ドラッカーに学ぶ、成果を上げるための価値観~私の人生を変えた7つの経験
そしてまさに、「自らの強みがなにか」を知ること、「それらの強みをいかにしてさらに強化するか」を知ること、そして「自分には何ができないか」を知ることこそ、継続学習の要である。(P.F.ドラッカー『プロフェッショナルの条件』上田惇生編訳、ダイヤモンド社、2000年、106頁)わかっているのはせいぜい弱みである。それさえ間違っていることが多い。(同上、112頁)
自身の強みと弱みはもちろん、その企業を客観視できなければならない。
経営ビジョンを明確に打ち出せない社長の存在は、社員や会社そのものの方向性を見失わせることになる。また、そのような社長の元で働く社員の話にも方向性が見られず、時にそれぞれが真逆の提案をしてしまうのだ。
では、人に慕われ、愛されるトップはどんな人物だろうか。
例えば、自ら社内を清潔に快適に保ち、時には掃除もする。
そのような企業では、すべての部署の社員がプライドを持って働ける雰囲気が作られる。また、社員が大きくなるためのきっかけを生み出してくれる。手厚い研修など教える環境が整っていなくとも、自由と責任を与えてプロジェクトを進められる裁量があればいい。
どんなプロジェクトに関わるのか、誰とやり遂げるのか。プロジェクトリーダーもメンバーも、みなの関心はここにあると言っていいだろう。
それをまず決定づけるアサインはプロジェクトそのものの結果を左右するし、アサインの良し悪しで社員の成長が変わってしまう。社員の成長は企業の、産業の成長と言える。自分に懐く部下のみを囲うことで歪みが生じるのは当然だ。あからさまな不平等は人のやる気を損なってしまう。
組織にいると価値観の違いに悩まされることも度々あるが、視点を広く持ち、多様性や価値観を大切にしてみよう。フィールドが大きい企業であればすぐに人が辞めてしまうことはないだろう。
「脳に悪い7つの習慣」の著者 林成之によると「ラスト10メートルを『もうすぐゴール』と意識するのではなく『マイゾーン』として自分が最もカッコよくゴールするための美学を追求しながら泳いでほしい」という。
仕事においては常に勝負所が現れる。ラストこそ勝負所、正念場と思って、100%+αの力を出せる強い選手のようにプロジェクトに取り組む姿勢を忘れずにいたい。
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[文責:株式会社コトラ 内田朋子]
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