全く違うリーダーとマネージャーの価値観~リーダーに求められる意思決定・変革~
リーダー(経営者)に必要なことは過去の経験ではなく 未経験領域での意思決定
リーダーの意識の中にあるもの。それは、
1.日本も世界も環境激変の時代であり、新しいものを生み出して社会変革を起こしてゆくのは俺(私)だ=チェンジリーダーシップ
2.俺がやらなくてだれがやる。人にはできないことをやるため、意思決定するのは私である=自信意欲
3.ただし、私は、しっかり分析して勝てる勝負を仕掛けてゆかないといけないことを知っている=解析的思考
4.当然、お客様に視点を合わせることは当たり前だ、マネージャー連中がわかっているか心配だよな=顧客指向
5.でも、社内外の細かな問題や高いハードルの難題などいっぱいだ。忍耐強くやらないとだめだ、ああ疲れる=自己制御
ということになるだろう。
そして、組織指向や規律性、さらには、コラボレーションなどはあまり重視しない。なぜなら、リーダーにとって組織は自分そのものであり指向の対象ではないし、規律性やコラボよりも重要なことがいっぱいあるからだ。
一方、リーダーが意識し直面しているようなことに、実はマネージャーは考えも及ばない。顧客指向以外は、ほとんど共通の意識を持つことはないとすら言える。
すなわち、マネージャーで高評価の人であっても、その延長線上でリーダーになるということはあり得ないのだ。意外に聞こえるかもしれないが、リーダーシップは、マネジメント力とはまったく異なる素養なのである。
このようなリーダーとしての「意識と行動(価値観)」を持ち合わせないCEOが、日本企業に多いように思えるのは残念である。
ところで、マネージャーの意識の中にあるものも見ておこう。それは、
1.先手でアクションを起こしていかないと組織がうまく回らない。競合に先を越されてしまう=先見行動
2.お客様にも部下にも、しっかりわかってもらわなければならないな。とにかくコミュニケーションが一番だから=対人インパクト
3.部下の育成は、組織成長の最も大事な要素だ。オンザジョブトレーニングはしっかりやろう。オフサイト研修も大事だ。部下にはしっかり教えておかないと=コーチング
4.お客様にフォーカスを合わせること。といっても現場を預かる立場では、上司が言うほど簡単ではないけれど=顧客指向は当然
ということである。あなたはリーダータイプかマネージャータイプか、どちらであろう。
会社の中で、部長あるいは課長としてのマネジメント力を評価されていないあなた。
実はあなたは、ジョブスのような発想ができるリーダータイプになれるチャンスがあるのです。
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[文責:株式会社コトラ シニアアドバイザー 森健]
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