立食パーティーで人脈を作るには
仕事関係の立食パーティーに招待されることは、職歴とともに増えていきます。せっかくの機会に自身のビジネス人脈を広げたいと思いつつも、実際の会場での自身の立ち居振る舞いについて「はて、どうしよう」と苦笑いしてしまうような経験をなさった方は多いと思います。
見知らぬ人たちが集まるパーティー会場で、活発に会話をはずませているグループから別の話題に花を咲かせているグループへとスムーズに回り、ビジネス上の貴重な人脈作りを発掘するにはどうすればいいのか。
もちろん、ごく自然に「部屋の空気を読む」才能を持つ人もいます。目で見、耳で聞いたものや行動の端々から見ず知らずの人にアプローチする手掛かりを引き出すことができる人がいます。しかし、こういった才能は後天的に身に着けることもできるのです。
アメリカには多くのコンサルティング会社がありますが、面白いことに「人脈コンサルト会社」というのもあるのです。その一つ、「コンタクツ・カウント」は弁護士や金融関係者に人脈構築の研修を行っています。コンタクツ・カウント曰く、立食パーティーでの人々のタイプには5種類あるそうです。
タイプ1.活発に会話し、一斉に笑ったりするグループ 。このグループに所属している人は、知り合っておくべき人に見えるかもしれません。しかし、こういった人々は内輪で楽しみすぎて、外部の人を受け付けないことが多いそうです
タイプ2.3人から5人で小さな輪を作り、しっかり相手を見つめて真剣に話をしている人たちもいます。こういった人たちは喫緊の課題の解決について深く語り合っており、新しい人と知り合う余裕がない可能性があります
タイプ3.人との間隔を開けて、何となく集まっているグループは、何とか会話をつなげようとグループの誰かが努力をしている可能性があります。こういった人たちは、新しい人が入ってくるのを歓迎する可能性が高く、特にグループを打ち解けさせる力がある人であれば尚更のこと大歓迎するでしょう
タイプ4.部屋の中央を向いて1人で立っている人。こういう人は話しかけられるのを嬉しく思う可能性が高いです
タイプ5.部屋の隅に1人で立ち、携帯電話をいじったり、食べ物を食べている人は、一般的に「話しかけられても困る」というネガティブなサインを送っています
あなたが立食パーティーで持て余してしまったら、まずタイプ3やタイプ4の人々に話しかけるのがいいのかもしれませんね。
別の人脈コンサルト会社で企業幹部コーチ研修を行う「Vintage」は、「立食パーティー会場では、影響力のある人々が会話をリードしますが、人脈づくりの名手は他人が言うことを聞く時間を多くする」、と言っています。事前に会話の中で提供できる話題のリストを頭の中で準備し、他人の言うことに注意深く耳を傾けつつ、自分の話題を話し出す機会を待つのも大切なことです。
以上、Wall Street Journalより要約引用しました。
http://www.wsj.com/articles/the-smartest-ways-to-network-at-a-party-1442249499?mod=WSJ_TimesEMEA
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